シンバル



ドラムセットのサウンドをカラフルに演出する上で欠かせないのがこのパーツです。
ヘッドやシェルなどの集合体であるドラムと違って、単一素材でできた個体そのものが鳴る楽器であるため、ある意味ドラム以上に選ばなければならないパーツであるとともに、叩き手の個性を露骨に反映されるパーツであるとも言えるでしょう。




構造

ドラムセットの中ではリズムを刻む”ハイハット”、”ライド”アクセントを付ける”クラッシュ”変わった効果を出すエフェクトシンバルの”チャイナ”、”スプラッシュ”、”ベル”など色んな種類のシンバルが使用されますが、基本的な構造は変わりません。

カップ 中心部分のふくらみのこと、この部分を叩くと「カン、カン」と高い音が出ます。(フラットライドには、このカップが付いていません。)
エッジ シンバルの周辺部分のこと。クラッシュやハイハットは普通この部分を叩きます。
ボウ(テーパー) シンバルの中程部分で、適度な倍音を出すことができる。
ライドなどでリズムを刻む場合この部分を叩きます。



シンバルの種類、素材、製作工程
シンバルは「直径」、「厚み」、「素材」、「製作工程」等によって音質がかなり違ってきます。「直径」はインチで表され、見た目の通りです。
厚み」は「Heavy(ヘビー)」「Medium(ミディアム)」「Thin(シン)」等と抽象的に表現されています。
「素材」はメーカーや製品シリーズごとに様々で基本的には青銅(ブロンズ)でできている。青銅は錫(スズ)と銅の合金で合成比率は製品によって微妙に異なってメーカーは組成を完全に公開していない。低コストのシリーズには真鍮(ブラス)を使っているものもある。
「製作工程」は、まず原料となる金属を然るべき比率で混合し、シンバル一枚分に相当する合金の塊が作られる。次に高温/高圧で圧延加工され、一枚の薄い板になる。その後カップの成形と、全体のシェイプの成形が、高温に熱した上で行われる。それらの工程の間に冷却工程を挟むことで、シンバルの強度を増していく。その後ハンマリングを行う、ハンマリングはシンバルの表面を叩いていく作業で複雑な倍音構成を作り出す役割を果たす、サウンド・キャラクターの大部分はこの工程で決まる。その後旋盤にかけられ音溝が掘られ、あとは細かい仕上げを行い出来上がる。



代表的なシンバルの特徴
ハイハット ハイハット・スタンドに上下(トップとボトム)2枚のペアでセットして使うシンバル。クローズ(ペダルを踏んで2枚を閉じた状態で叩く)・オープン(ペダルを上げて2枚が開いた状態で叩く)・フット(ペダルを踏み込むことで音を出す)等の奏法があり、主に基本リズムを刻むのに使われる。ハイハットには、歯切れのよいアタックとある程度の落ち着き、スネア&バスドラと一緒に鳴った時のバランス、セッテイング面での融通が求められるため、必然的に14インチ前後のものが一般的である。上には薄いもの下には厚いものが基本ですが、最近では自由な組み合わせを楽しむ人も少なくない。
ライド ハイハットと同様にビートを刻むために使われることが多いライドは、ショットの粒立ちがクリアに出ることが要求されるため、18〜22インチの大きくて厚いものが用いられることが多い。厳密にはJazz系には薄くセンシティブなものが、Rock系には厚くパワフルなものが使われる。普通は1枚だが、Jazzドラマーなどは音質の違うものを複数枚使うケースもある。
クラッシュ クラッシュは、歯切れのよいアクセントを出す目的から、ライドより小さく薄いものが使われる。その中でも繊細さとパワーのどちらを重視するかによって色々なサイズや厚さのものを使いわける。
スプラッシュ 小さく、薄く作られているので”プシュン”と水が撥ねたような音がする、音量は決して大きくないが、個性的な音なので、大音量の中でも結構聴こえる。口径は8〜12インチ。
チャイナ エフェクトシンバルの代表格。名前の通り中国を連想させるエキゾチックな音色、エッジの部分が大きく反り返っているユニークな形をしている。
ベル これもエフェクトシンバルでスプラッシュより厚く作られていてサスティンも短く”チャン”と言う高い音がする。

主なシンバルメーカー
ZILDJIAN(ジルジャン)
SABIAN(セイビアン)
PAISTE(パイステ)
Adams
Saito
ISTANBUL(イスタンブール)
MEINL(マイネル)
UFIP(ユーリッヒ)